こんにちわ!電動車いすユーザーのaiです。
突然ですが、水族館好きですか?
筆者は海洋生物には全く詳しくないですが、癒しの空間としてリラックスできる場所のひとつです。
お気に入りの水族館は沖縄県の『美ら海水族館』
容量7,500m³の大水槽で泳ぐジンベエザメとナンヨウマンタたちの迫力ある姿は、一見の価値ありです。
沖縄本島の人気スポットとなっていますので、沖縄旅行の際にはぜひ訪れてくださいね。
北海道にも大小様々な水族館がありますので、『バリアフリー情報』と共に紹介していきたいと思います。
第一回目は、小樽市にある『おたる水族館』のレポートです。
おたる水族館って、何処にあるの?(バリアフリー情報その1)
おたる水族館は、北海道札幌市のお隣である小樽市の祝津町という土地にあります。
祝津はその昔、鰊漁業で栄えた町で網元の番屋の建物が残る町並みで、市街地の運河を中心とした風景とはまた違った味わいのある『海の町』です。
おたる水族館は開園してから、60年を超える歴史ある水族館です。
特に屋外にある『海獣公園』は、海を仕切った豪快なプールでトドやアザラシが暮らしている大自然の中にある水族館なのです。
都会の水族館とは少し趣の異なるダイナミックな海の水族館、その魅力をお伝えします。
アクセスは陸と海から!駐車場について
おたる水族館は、JR「小樽駅」からバスで約25分の距離にあります。
おたる水族館セットきっぷ(JR+バス+入館券)をJR北海道の主な駅旅行センター(ツインクルプラザ)で購入することができます。
マイカーを利用する場合は、札幌から約60~70分の距離で行くことができます。
札幌自動車道「小樽IC」から約20分です。
⇚Pおたる水族館が目印で、左折します。
北海道中央バスでは、JR小樽駅前発→水族館行までのバスが運行しています。
【北海道中央バスの時刻表はこちら】
小樽駅から徒歩10分にある小樽港第3埠頭発⇔祝津港行の海上観光船を利用するという手段もあります。
時間がたっぷりある時は、観光船で行くのも楽しそうですね!
筆者は乗船したことはありませんが、観光船の船内図を確認しましたら「車椅子スペース」があり、昇降機が利用できるようです。
水族館へのアクセスだけではなく、観光として利用するのに断崖絶壁の景勝が楽しめるオタモイ航路、サンセットクルーズなど一度利用してみたい!と思える内容でした。
詳細については、下記ページをご確認くださいね。
マイカーで行く場合ですが、駐車料金は一般乗用車は600円です。(※冬季営業期間については、駐車料金は無料になります。)
■バリアフリー情報 1⃣
駐車場は、坂の下に広々とした大きな駐車場がありますが、車いすユーザーや杖使用者等には坂を上がっていくのは、困難です。
坂の上にも水族館入口のすぐ近くに駐車スペースがありますので、そこまで車で上がって駐車すると良いですよ。
繁忙期のGWや夏休み期間などは、駐車スペースの場所が変わることがあるから、駐車場のおじさんに確認してね!
左:坂の下の駐車場
右:坂を上がって、水族館正面の駐車スペースへ
約10台駐車できます。
利用料金等とバリアフリー設備について
水族館の利用料金(個人)は、通常下記料金となりますが
- 大人(高校生以上) 1,500円
- 小人(小中学生) 600円
- 幼児(3歳以上) 300円
■バリアフリー情報 2⃣
身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳を提示すると、本人及び介護者1名は下記の『障がい者料金』が適用されます。
(本人)
- 大人(高校生以上) 750円
- 小人(小中学生) 340円
- 幼児(3歳以上) 220円
(介護者)
- 大人(高校生以上) 750円
- 小人(小中学生) 340円
※その他団体料金や年間パスポートなどの料金詳細についてはこちら、営業期間・営業時間については、こちらをご覧ください。
■バリアフリー情報 3⃣
当然のことながら、車椅子・ベビーカーの貸出も行っています。
正面玄関入口で貸出していますが、数には限りがあります。
また、介助用電動 車イスアシストホイール付きの車いすの貸出もしているようです。
おたる水族館構内は勾配がきつい場所が多いので、車イスを操作する力を検知し坂道などで電動モーターがアシストしてくれます。
※詳細は、こちら
そして、施設で気になることのひとつは、やはりトイレですよね。
上記が園内マップになります。
車いす用トイレの数ですが、なんと・・・
- 本館1階:有(1)
- 本館2階といるかスタジアム:無
- 海獣公園(敷地内外):無
■バリアフリー情報 4⃣
なんと全館で一般トイレが5か所あるにも関わらず、車イス用トイレは本館1階の1か所だけでした。
これだけの規模の水族館で1か所というのは、少ないですね。
特に海獣公園は建物の外で広いので、トイレがないのは不自由だと思いました。
ゆっくりショーを楽しむためにも、海獣公園にも車イス用トイレが欲しいなぁ。
※今回は1階のトイレの利用もしていないので、利用しやすいか否かの検証はできていません。
その他、レストラン・売店等も今回は利用しませんでした。
おたる水族館の魅力ってなんだろう?(バリアフリー情報その2)
まずは本館のみどころから。
館内は床はフラットで段差はありません。
北の魚は美味しそう!?本館のみどころ
入ってすぐの水槽の中には「アカウミガメ」と「アオウミガメ」がいます。
爬虫類は苦手ですが、ウミガメはあの前脚の水かきや大きな瞳のせいか親しみが湧くんですよね。
そして、ネズミイルカのほのぼのプール
ネズミイルカを飼育しているのは、全国でも現在はおたる水族館だけのようです。
ネズミイルカは北海道の沿岸に生息している小型の鯨類で、世界的にも飼育数が少なく、未だ詳しい生態や習性がわからない種の一つなのだそうです。
↓click
ネズミイルカの泳ぐ姿を見るのには、上記のように水槽までスロープで降りていくことができます。
暗くて、ちょっと見づらいんですけれどね。
哺乳類のコツメカワウソもいます。
メイン水槽とサブ水槽が空中トンネルと水中トンネルで連結されているので、行き来するコツメカワウソが見られるそうですが、この時はずっと寝ていました。
コツメカワウソについて、気になるコラムがありました。
内容を抜粋して、紹介します。
■コツメカワウソはペットして飼うべき生き物ではない
絶滅のおそれのある野生動物である『コツメカワウソ』ですが、2019年11月から商業目的である国際取引が禁止されています。
既に国内にいる個体、または、国内のペアから生まれた個体は条件付きで個人で飼育できるそうですが、個体数を増やすという観点から、個人のペットとして飼うべきでないと専門家は述べています。
コツメカワウソは、愛らしいしぐさや表情で、ペットとして飼育する方も多かったのですが、日本は、コツメカワウソの最大の密輸国として問題視されていました。
詳細は、サンシャイン水族館のこちらの記事をご覧ください。
可愛いコツメカワウソに会いたくなったら、水族館へ行きましょう。
その他1階には、『北と南の魚たち』の水槽があります。
北の魚では、日本最大の淡水魚イトウや北海道の海を代表する魚、ホッケなどがいます。
南は、ハリセンボンやアマゾンのピラルクなど。
南の魚は、大概カラフルですよね。絵になる魚が多いです。
それとは逆に、北の魚は地味です(笑)
子どもの頃、水族館で水槽で泳ぐホッケを見て筆者aiはこう言ったそうです。
あのお魚、美味しそう!
そう・・・北の魚は美味しいですからね!
全国に自慢できる味です。
ちょっと!水族館は海鮮市場じゃないんだぞ!
確かに(笑)
幼いころから食いしん坊だったんでしょうね。
大目に見てください(笑)
南の魚を観ても、食欲は湧かないなぁ・・・。
2階には、直接生き物に触ることができるタッチエリア「さわってEzone(えーぞーん)」や「イルカスタジアム」があり、イルカショーやオタリアショーを観ることが出来ます。
イルカショーは事前に整理券が必要です。
整理券をもらってから、観に来てね!
では、屋外の『海獣公園」に向かいましょう。
おすすめの電動カート「まごころカートゴマ助号」
車いすで海獣公園に行くには、まず本館2階の連絡通路からスロープを利用して、向かいます。
スロープを降りた正面には、美しい海が見えます。
しばし海を眺めながら、右に視線を移すと遥か下のほうに海獣公園が見えました。
うわっ遠い。それに凄い坂道!
ピンチです。
あら?正面に見えるのはなんでしょうか?
その時、水族館の職員の方がお声かけをしてくださいました。
電動カートを利用できるようなのです。
■バリアフリー情報 5⃣
おたる水族館の屋外は勾配が大きい立地場所にあるため、歩行が困難な者は利用が厳しいです。
そのため、電動カート「ゴマ助」により、歩行困難者及び同行者について坂の上から海獣公園まで送迎してくれるのです。
後部に車いすを積める個所もあります。(電動車いすも折りたたみができるタイプなら可能)
運行期間については、HPをご覧ください。
電動カートは、とても助かりました。
海を眺めながら、のんびりカートで海獣公園まで下りて行くことが出来ます。
帰りも電動カート停から連絡すれば、迎えに来てくれます。
頑張りすぎないでね。利用できるものは利用して、水族館を楽しもう!
海獣公園の楽しみ方
カートを降りて、まずお迎えしてくれるのは『アゴヒゲアザラシ』のプール。
20年前に突如、東京と神奈川の間を流れる多摩川に出現して人気者となり一世を風靡した「タマちゃん」がアゴヒゲアザラシでした。
長いアゴヒゲがユーモラスですよね。
「タマちゃん」については、こちら(※NHK放送史より)
アゴアザラシの奥の建物の中には、北極海出身のセイウチがいます・・・が、垂直に浮いた状態で寝ていた!?のか、尾っぽしか見れませんでした。
その見た目から「海象」と言われているセイウチは、雄の成獣だと2t近く、体長3.6mに達するようです。
その白くて長い鋭い牙が特徴的ですよね。
氷や陸によじ登る時や氷を割る時、餌を獲る時、ホッキョクグマやシャチに対する防衛用武器として、雌を巡っての戦いのためなどに用いるのだそうです。
知能は高く、訓練次第では人にも慣れるのだそうですよ。
その奥がアザラシショーとペンギンショーのプールです。
アシカのショーはお馴染みですが、アザラシのショーは珍しいですよね。
ペンギンショーの主役は、国内の水族館や動物園ではよくみられるフンボルトペンギン。
野生のフンボルトペンギンは、環境破壊等により絶滅の危機に瀕しているそうです。
終わりに
- 世界的に珍しいネズミイルカの展示
- 自然の海を仕切ったプールで、トドやアザラシを飼育
- 全国的に数少ないアザラシのショー
- トドの豪快なダイビングショーや巨大セイウチのパフォーマンス
- 駐車場が一般とは別に水族館入口に近い場所に設けられている(駐車スペース10台)
- 介助用電動 車イスアシストホイール付きの車いすを貸し出している(坂道が多いため)
- 電動カートにより、坂の上から海獣公園まで送迎してくれる
- ユニバーサルトイレは本館1階の一か所しかないのは、不便(海獣公園にも設置してほしい)
晴れた日は、ロケーションが良いのでとても気持ちよく見学できる水族館です。
車いすでも楽しむことができますので、ぜひご家族やお友達と足を運んでみてね!
おたる水族館
住 所:北海道小樽市祝津3-303
※最新情報は公式HPを確認願います
公式サイトURL:https://otaru-aq.jp/
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