世界自然遺産・知床がおしえてくれたこと

北海道観光地のバリアフリー

こんにちは!電動車いすユーザーのaiです。

今回は、5月の道東旅行に訪れた知床の旅について、思ったこと感じたこと、そしてバリアフリー情報をご提供したいと思います。

正直な話、知床を車いすで旅するのは結構、厳しいものがあります。

知床の素晴らしさを知るには『大自然』と向き合わなければならないと思うから。

車いすでトレッキングツアーに参加することは、できないですからね。

限られた条件の中でも『知床』を感じたい、感じてもらえるお話を今日はできたらいいかなと思っています。

知床が世界自然遺産に選ばれたのは景観ではなかった

そもそも日本の世界自然遺産って、いくつ登録されているか知っていますか?

平成5年12月に「白神山地」と「屋久島」、平成17年7月に「知床」、平成23年6月に「小笠原諸島」、令和3年7月に「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」がそれぞれ世界自然遺産として登録されています。

それぞれの詳細については、環境省の【日本の世界遺産】をご覧ください。

環境省_日本の世界自然遺産 [知床・白神山地・小笠原諸島・屋久島・奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島]
日本の世界自然遺産のサイトです。日本の世界自然遺産では、知床・白神山地・小笠原諸島・屋久島・奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島をご紹介しています。

「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」については、こちら

環境省|奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島世界自然遺産|遺産地域の特徴
世界自然遺産である「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」に関する各種資料や、最新情報をお届けします。

世界自然遺産の登録基準とは?

「知床」が世界遺産に登録されていることを知っている方は多いと思いますが、北海道のどのあたりにあるかご存知でしょうか。

「知床半島」は、北海道の北東端に位置しています。

世界遺産には、文化遺産と自然遺産があり、合わせて10項目の基準があります。

美しい大自然に恵まれた景観美が「知床」の魅力のひとつと思っていましたが、この「景観美」については認められてはいないのです。

えっ?そうなの?じゃあ、選定基準ってなんなの?

自然遺産の選定基準は、次の4つです。

  • (vii) 類まれな自然の美や美的要素を有した自然現象、または地域を含むもの
  • (viii) 生命の記録、進行中の地形発達の重要な地質学的過程、または重要な地形学的・自然地理学的特徴を含む、地球の歴史の主要な段階を示す顕著な例であるもの
  • (ix) 陸上・淡水・沿岸・海洋生態系・動植物群集の進化や発展において、進行中の重要な生態学的・生物学的過程を示す顕著な例であるもの
  • (x) 生物の多様性保全の観点から、重要な自然の生息・生育地があるもの。学術上・保全上の観点から、顕著な普遍的価値を有し、絶滅の恐れがある種を含むもの

この中で、「知床」は、(ix)「動植物の進化や発展の過程、独自の生態系を示す遺産」と(x)「絶滅危惧種の生息域で、生物多様性を示す遺産」の2つの基準を満たして、世界遺産に登録されたのです。

なんだか難しくて、さっぱりわからないわ。

私もよくわかりません(笑)

要約すると、

(vii)自然美  (viii)地形・地質 (ix)生態系  (x)生物多様性

のうち、生態系と生物多様性が認められたんですね。

難しいことはいいから、最初から簡単に言ってよね。

一応、基本はおさえておかないとね・・・。

知床の野生動物たちと食物連鎖

知床は、森と海が一体となった生態系が育む希少種が多く生息しています。

知床には、エゾシカやヒグマなど36種類の陸の哺乳類、トドやシャチ、マッコウクジラなど22種類の海洋哺乳類、絶滅危惧種に指定されているシマフクロウやオジロワシなど275種類の鳥類、鮭やマスなど303種類の魚類が棲んでいます。

・※動物の種類の数は「知床世界自然遺産地域管理計画(平成21年12月22日)」による。

http://shiretoko-whc.com/data/management/kanri/chiki_kanrikeikaku.pdf

知床周辺の海は、豊富な栄養塩類を含んでいるので植物プランクトンが大量に発生し、それを餌にする動物性プランクトンも増え、それが魚類の餌になります。

小魚や甲殻類などを海洋哺乳類が捕食し、海から川を遡ったサケやマスなどの魚は、ヒグマやキタキツネなどの陸の哺乳類やタカやワシなどの猛禽類にに捕食されるのです。

食べ残したものは土に還り、植物の養分となります。

このようにして、知床の自然界では海−川−森がつながる「食物連鎖」が起こっているわけです。

食物連鎖は、聞いたことあるわ!

生態系について、ちょっとだけわかったかも。

生物がそれぞれの役割を担当しているのが生態系なので、気候の変化や人がそこに介入することによって、生物の数が減ったり増えたりして、生態系が乱れたり、生物全体に影響が出てきてしまうんですね。

知床に棲む絶滅危惧種たち

2022年7月、IUCN(国際自然保護連合)は、絶滅のおそれのある世界の野生生物のリスト「レッドリスト」の最新版が発表されました。

絶滅の恐れが高いとされる絶滅危機種に選定された野生生物の種数は世界で、4万1,459種もいるそうです。

絶滅危惧種が増加する要因は、自然界で淘汰されることだけでなく、人間の活動が大きく関与しているのです。

知床でも多くの絶滅危惧種や希少生物が棲んでいます。

前項でもあげたシマフクロウやオジロワシ、オオワシなどの猛禽類が絶滅危惧種に指定されています。

特にシマフクロウは、国内では北海道のみに生息している世界最大級のフクロウ類ですが、環境省のレッドデータブックでは、絶滅危険度(極めて高い)とされる絶滅危惧ⅠA類に指定されており、北海道全体で400羽程【諸説あり】しかいないそうです。

また、知床半島の王者と呼ばれる「ヒグマ」は、世界でも類を見ないほどに密集して生活しています。

ヒグマについては、昨今、市街地や農地への出没など社会問題となっていますが、このことについては後程、別の項で触れていきます。

知床の旅のバリアフリーと知床から学んだこと

話をふりだしに戻しましょう。

このブログのテーマは、あくまでも『車いすを意識した旅の情報』なのですから。

知床の旅の最初の観光地からスタートです。

オシンコシンの滝

自宅を出発し、高速を利用しながら最初の目的地までは、5時間50分かかります。

と、遠いですね・・・。

本州から北海道に来ると、皆さん、その広さに驚くようです。

地図を見ただけでは,ぴんと来ませんからね。

北海道はでっかいどう!

休憩をはさみながら、無理なくドライブを楽しもう

大空町を経由して、斜里町へ。

斜里町ウトロにある『オシンコシンの滝』が最初の目的地です。

札幌方面からくると、右側に出入口があります。

駐車場には身障者用スペースはありませんが、多目的トイレを完備した建物はありました。

『オシンコシンの滝』は知床最大の滝で日本の滝百選に選ばれています。

詳細は、観光協会のこちらのページをどうぞ

404: このページは存在しません。

滝を観れるのは、ここまでです。

ここからは階段なので、車いすでは行けません。

オシンコシンの滝は、知床最大の滝で知床八景にも数えられますので、観る価値はあると思います。

肉眼で観れるのは、これが限界ですが、この位置からでも望遠レンズで映像を撮ったら、結構迫力ありましたよ。

迫力ある滝の流れる音も、聞こえます。

オシンコシンの滝は流れが途中から2つに分かれていることから、『双美の滝』と言われています。(yu撮影)

この滝は、冬でも凍らないので、1年を通して美しい水流を眺められるそうです。

バリアフリーとは言えない観光地ですが、それほど時間は要しないので、旅の想い出にはなります。

「オシンコシンの滝」の迫力ある映像は、YouTubeで公開していますので、ぜひそちらをご覧くださいね。

記事の最後に、リンクを貼っておきますので、よろしくお願いします。

道の駅うとろ・シリエトクとお勧めのバリアフリーなお店

ランチは、道の駅のレストランでいただきました。

『道の駅ウトロ・シリエトク』です。

『シリエトク』とは、地の突端という意味なのだそうです。

綺麗な道の駅ですよ。

身障者用駐車スペースは屋根付きですし、トイレも清潔で特段、問題ありません。

道の駅だからと言って、すべてがバリアフリーで利用しやすいとは限りませんが、ここは利用者、観光客も多いのでしょう。

きちんと整備されていました。

日替わり数量限定メニューの『本日の旬膳』です。

メインは『ホッケの煮つけ』で、『タコとサーモンのお造り』『ホタルイカ』『鮭のあら汁』というお膳で、1,200円。

身体に優しそうなお食事でしょう?

北海道グルメと言えば、海鮮丼に目がいきがちですがお魚メインの定食も美味しいですよ。

ウトロで車いすでも入れるお店を紹介します。

地場産品応援の店『しれとこ里味』さんです。

ホームページは、こちら

しれとこ里味|知床斜里のお食事処 | 知床の地場産を活かした海鮮和食を堪能
知床の地場産を活かした海鮮和食を堪能

『海鮮まつり寿司丼』

彦摩呂さんならきっと

うわぁ、海の宝石箱や〜!

と言うようなキラキラな丼でしたが、これ以上に美味しかったのが、こちら。

つぶのかき揚げ

お店の名物なんですが、これ、お勧めです!

つぶのかき揚げは珍しいし、サクサクでとっても美味でした。

ほかにも丼もの、定食などメニュー豊富です。

こちらのお店はメディアでも、度々紹介されていて、「出川哲郎の充電させてもらえませんか?」にも登場していましたよ。

お店の入口にスロープがありました。

情報は少し古いので、詳細はホームページ等で確認してくださいね。

世界自然遺産『知床』を学べる施設

道の駅から、知床五湖に向かう途中に『知床自然センター』があります。

知床の大自然を散策する際の拠点施設で、館内では知床の自然環境を学んだり、散策のマナーやルールをレクチャーしていただけます。

建物そのものはカフェやアウトドアショップが入っていて、とても居心地の良い綺麗な施設です。

駐車場は広いし、もちろん多目的トイレもあります。

シアターがあり、知床の大自然やヒグマの生態などの自然と共存することについて、問題提起する内容のショートムービーを上映しています。(有料)

興味をひきましたが、時間の関係で観ることができませんでした。残念!

フレペの滝に続く遊歩道もあり、トレッキングを楽しむことができます。

フレペの滝は、垂直に切り立った約100mの断崖の割れ目からホロホロと流れ落ちる滝で、地元では『乙女の涙』の愛称で親しまれています。

センターから、フレぺの滝までは約2キロほどの道程です。

トレッキングには、長靴や双眼鏡、熊撃退スプレーなどのレンタルあり。

そうです!ヒグマ出没の可能性はありますので、ご注意を!

施設の詳細については、下記のサイトをご覧ください。

知床自然センター
知床自然センターは知床国立公園・世界遺産地域の中にあるビジターセンターです。知床の自然の素晴らしさや利用にあたって守るべきルールやマナーを、大型映像やおもしろ展示、知床財団スタッフによるレクチャーを通してお伝えしています。

知床の美しい大自然をいつまでも守っていきたいですね。

マナーを守って、安全に観光しましょう!

知床五湖のバリアフリー

知床五湖は、世界自然遺産知床国立公園を身近に感じさせてくれる場所です

5月10日から7月末までは、ヒグマの活動期になっているので、地下遊歩道の散策はガイドツアーの参加が必須です。

健脚で知床五湖の大自然を満喫したい方は、レクチャーを受け、このツアーに参加することをお薦めします。

車いすユーザーや小さなお子様連れのご家族などは、勾配が少なく段差のない【高架木道】を散策できます。

高架木道は、一湖周辺を巡ることができる往復約1.6kmの木製の遊歩道で高い位置に設置されているので、ヒグマの出没に影響されずに安全に散策できるんです。
折り返しコースで、約40分ほどの散策になります。

木道には7,000vの電気柵が張り巡らされています。
だから、ヒグマが近づいても、安全なんですね。

と言っても、まさかこんな近くまでヒグマが近づいてくるなんて、全く実感が湧きません。

水辺に水芭蕉が咲いていました。

水芭蕉は本州でも咲きますが、北海道を代表する花と言えますね。

まだ風の冷たい早春に、山野の水辺や湿地などで咲き、北国にも春が来たことを教えてくれるからです。
知床にも緩やかに春がゆっくり訪れたようです。

知床連山はまだ、雪帽子をかぶっていました。

歩きながら、電気柵の外側に野生動物がいないかと見回しましたが、ヒグマはもちろん、エゾシカやキタキツネすら、みつけけることは出来ませんでした。

北海道に住んでいると、エゾシカやキタキツネに出遭う事は、さほど珍しい事ではないのですが、さすがにヒグマと遭遇したことはなく、自分とは別世界に住む生き物だとこの時は思っていました。

この後にまさかの出来事が待ち受けてるなんて、予想もしていなかったので、もし見つけることができたら、ラッキー♪くらいに思っていました。

高架木道には、3ヶ所の展望の展望台があります。
いちばん奥は、一湖の前の『湖畔展望台』です。

一湖越しに羅臼岳などの知床連山を眺められる絶景スポットです。

残雪の残る知床連山が、湖面に映り込む姿が美しいです。

とても気持ちの良い散策でした。
この日は熊の出没が確認されており、ガイドツアーもお休みだったので、静寂に包まれた知床でした。

車いすでは、この高架木道で行ける知床一湖しか見ることは出来ませんが、安全に楽しむことができますので、お勧めします。

知床に来たら、絶対食べたい『こけももソフトクリーム』

知床五湖パークサービスセンターは、知床高架木道入口のすぐ前にあるお土産の購入や、軽食もある休憩できる施設。


軽食は、鹿肉バーガーやサーモンバーガーなど知床ならではのものがあります。

ジビエは好きずきで、苦手な方もいるでしょう。

知床に来たら絶対に食べたいのは、こけももソフトクリーム。

こけももは、別名リンゴンベリーと言って寒冷の地に生息していて、北米や北欧の森林地帯に自生することで有名なのですが、知床にも自生しているんだそうです。

ソフトクリームは、程よい酸味がさっぱりしていて、爽やかで美味しいです。

こけももタルトなどのお土産も、道の駅で販売しています。

サービスセンターは知床五湖巡りの後に立ち寄りたい場所です。

多目的トイレも清潔で、利用しやすかったです。

道路の真ん中で、ヒグマの親子に出遭う

羅臼に向かって、知床峠方面への道を走行していると、道路の真ん中に何か黒っぽい生き物の姿が・・・

!!!

なんと、ヒグマの親子でした。
雨が降り始めていたので、ピントが合わずカメラでは撮れませんでした。

goproをセットしてあったけれど、超広角のため小さくしか映っていなかったです。

でも肉眼では、かなり近くでヒグマと出遭い、かなりビビりました。

こっちに向かって、ゆっくり歩いてくるんです。

まだ若い雌グマと可愛い子グマでした。
餌を探して、道路まで出てきちゃったのかな。

とその時は思いましたが、ちょうど5月~7月は繁殖期にあたるため、雄グマが子孫を残そうと雌グマを探し求める時期なのだそうです。

子グマを連れたメスは繁殖に参加しないので、メスと交尾するために、オスが子グマを殺してしまうことがあるため、この時期の子連れのメスは、オスの動き回る山林を避けて、市街地に近づき、人前に姿を見せることがあるのだそうです。

雌グマも生きるのに必死ですよね。大切なこどもを守るために!

まもなくヒグマの親子は、藪の中に消えていきました。
無事に安全な棲家に帰れたかな。

気になったのは道外から来た後ろの車がこの後に、この親子を追跡したことです。

撮影したかったんでしょうが、そっとしておいて欲しかったです。

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【以下の内容については、環境省釧路環境自然事務所のホームページから一部抜粋しています】

2022年4月1日から国立公園・国定公園の特別地域では、ヒグマ等野生動物の接近、餌やり、つきまといは違法行為になりました。

はじめは警戒心の強かったヒグマ等も人間の過度な接近等の繰り返しにより、人を恐れず、人馴れしてしまうのです。

その結果、人身事故や物理的被害を起こす可能性の高い『問題グマ』と判断され、人間への危害を及ぼす恐れが高い場合には、やむなく補殺されてしまいます。

※知床財団のこちらの記事をご覧ください。

ヒグマと生きるために|知床財団
知床財団『ヒグマと生きるために』についての情報です。

人馴れ防止は、ヒグマの生命を守るためにも重要なのです。

詳細については下記の記事をご覧ください。

知床国立公園におけるヒグマへの接近等の行為が規制されます
環境省のホームページです。環境省の政策、報道発表、審議会、所管法令、環境白書、各種手続などの情報を掲載しています。

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どうかこの美しい知床の森の大自然に生きるヒグマたちの生命が、守られていきますように。

知床観光をされる方は、必ずマナーを守ってほしいです。

決して近づかず、できるだけ静かにその場を通りすぎるか、立ち去るのを待ちましょう。

知床の旅についての動画は、YouTubeでも発信しています。

よろしかったら、ご覧ください。

【知床〜根室を巡る】01知床の大自然で、ヒグマの親子に遭遇!/オシンコシンの滝~道の駅うとろ・シリエトク~知床五湖~知床峠~道の駅知床・らうす
北海道旅、知床・根室を巡る第一弾をを公開します!よろしくお願いします。※車いすで旅することに主点をおいて、バリアフリー情報を中心にお送りしています。これからも情報共有できるような動画を投稿しますので、チャンネル登録&高評価、よろしくお願いし...

終わりに

知床については、2022年の4月に観光船沈没事故という悲劇があり、未だ不明者の方の捜索が行われています。(2022年10月末現在)

亡くなられた方のご冥福を心からお祈りするとともに、一日も早く行方がわからない方の手がかりが見つかりますように願っています。

この記事を書く上で、知床についていろいろ調べ、多くのことを学びました。

いちばん強く感じたのは、大自然で生きることの厳しさです。

今回はそんな「知床」について、ほんの少しですが知ることができて勉強になった旅でした。

今回学んだこと・情報提供したかったこと

  • 「知床」が世界自然遺産に選定されたのは、自然の景観美ではなく、生態系と生物多様性である。
  • 野生動物には、むやみに「餌をあげない」「近づきすぎない」「つきまとわない」
  • 知床五湖の高架木道は完全バリアフリー。車いすユーザー等でも安全に観光できる。
  • 知床で突然、ヒグマに出遭ったら、追いかけたりせずに冷静に対処する。

世界遺産は、推薦や登録することが唯一の目的ではないのです。

持続可能な自然環境と人間の生活や生業が共存・共生できるものでなけれなりません。

知床の自然を愛するひとりひとりが、それを共通認識とすることが大切なんですね。

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